膝のケガを繰り返さないために大切なのは「動きの質」を変えること
こんにちは!
パフォーマンス最大化コーチの佐野雅俊です。
膝の再発を防ぐカギは「動きの質を変える」こと
スポーツの現場では、
競技中に膝を痛める選手が少なくありません。

一度ケガをすると
「また痛めるのではないか」
という不安がつきまとい、
思い切ったプレーが
できなくなることもあります。
しかし、
膝の再発を防ぐために大切なのは、
単に筋肉を鍛えることではなく、
動きの質を変えることです。
この「動きの質の変化」こそ、
私が指導している
ボディコントロールの中心にある考え方です。
身体の使い方を正しく整えることで、
膝への負担を減らし、
再発のリスクを
根本から下げることができます。
■ 膝を守る第一歩 ― 腰(骨盤)を動かす
膝に負担がかかる原因の多くは、
「膝だけで動こうとする」ことにあります。
膝を単独で使えば使うほど、
関節へのストレスが集中し、
ケガの再発リスクが高まります。
そこで意識したいのが
「腰(骨盤)の上下運動」です。
腰を上下に動かしながら
膝を曲げ伸ばすことで、
動き全体が連動し、
膝だけに負担が集中しなくなります。
このとき、
上半身を起こして背すじを伸ばし、
重心を上げておくことがポイントです。
上半身が安定することで、
下半身の動きがスムーズになり、
結果的に膝が守られます。

■ 股関節の使い方で「動きの質」が変わる
次に重要なのが、股関節の動かし方です
膝を上げるときに、
太ももの前側の筋肉だけで上げようとすると
膝に負担が集中します。
しかし、
股関節で脚を持ち上げるイメージを持つと、
脚全体の動きが軽くなり、
効率的な力の伝達が生まれます。
ここで大切なのは、
「どの筋肉を使うか」よりも
「どんな動き方をしているか」。
つまり、動きの質です。
股関節を中心に身体全体を
連動させて動くことで、
膝だけに頼らない
“しなやかな動き” が生まれます。
これが、
ボディコントロールが目指す
本当の意味での
“ケガをしにくい動き” です。

■ 膝の裏側を意識して前後のバランスを整える
膝の曲げ伸ばしでは、
前側の筋肉(大腿四頭筋)
ばかりが働きがちです。
この偏りが、膝の前側に負担をかけ、
動作中の痛みや不安につながります。
そこで意識したいのが
「膝の裏側(ハムストリング)」です。
膝を伸ばすときに
裏側の筋肉を使う意識を持つことで、
前後の筋肉のバランスが整い、
関節の安定性が高まります。
この前後のバランスが取れた状態こそ、
動きの質が高い状態といえます。
結果として、
半月板や靭帯にかかる負担も軽減され、
再発防止につながります。

■ ボディコントロールで動きを整える
ボディコントロールとは、
単に「筋力をつける」ための
トレーニングではありません。
身体を正しく感じ取り、
必要なタイミングで必要な部位を動かす能力を
高めることです。
膝のケガに悩む選手の多くは、
身体のどこかが固まり、
動きが部分的になっています。
しかし、
身体全体の連動性を取り戻すことで、
自然と膝への負担が減り、
動きが軽くなっていきます。
つまり、
ボディコントロールを通して
動きの質を変えることが、
再発を防ぐ最大のポイントなのです。

■ まとめ ― 動きの質がパフォーマンスを変える
膝の再発を防ぐためには、
筋肉を鍛えるだけでなく、
動きそのものを見直すことが必要です。
腰から動かし、
股関節を使い、
膝の裏側を意識する――。
この一つひとつの動作が、
身体全体のつながりを整え、
動きの質を高めていきます。
ボディコントロールを通して
動きの質を変えることで、
膝への負担を軽減し、
競技に安心して取り組める身体をつくることが
できます。
あなたの身体は、
正しい使い方を身につけることで、
本来持っている力をもっと自由に、
もっと強く発揮できるようになります。
「動きの質を変える」――それが、
膝のケガを繰り返さないための第一歩です。
トレーニングスタジオはるかぜでは、
アスリートがどんな状況でも
実力を発揮できるように、
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トレーニングスタジオ はるかぜ
代表 佐野雅俊
高校卒業後、
社会人7年を経てプロ競技ダンサーデビュー。
翌年プロダンスインストラクター取得。
プロダンス講師22年で、
のべ3万人以上にダンスレッスンと
体の動かし方を指導。
ボディコントロールのキャリアを積む。
競技のレベルアップのため、
筋トレや様々なトレーニングを
複数のコーチから指導を受ける。
しかし動きとイメージに極度のズレが生じ、
スランプに陥る。
体を基礎から見直すため、
独学で解剖学を習得。
体のバランスと動きのメカニズムを
徹底的に研究。
スポーツ力を最大化し
自分で体をコントロールできる
運動方法を見つける。
試合本番でも瞬時にイメージ通りに動けることから、
「10秒で身体とイメージをつなげ
スポーツ力を最大化するボディコントロール」を
佐野美由紀と共に体系化した。
今後は同じ悩みで苦しむアスリートが、
全力で競技に挑めるように
サポートすることが目標。
JBDFプロダンスインストラクター。
趣味は大食い番組を観ること。
兵庫県神戸市に
共に現役生活を乗り越えた妻と2人暮らし。
