「満足のいく引退」とは――金城梨紗子選手の笑顔から学ぶ、身体と心のバランス
こんにちは!
パフォーマンス最大化コーチの佐野雅俊です。
レスリング五輪2連覇を果たした
金城梨紗子選手が、現役引退を発表しました。
数々の栄光を手にした彼女の笑顔には、
どこか穏やかで、
やり切った人だけが見せる
“静かな満足”がありました。
その表情を見て、私は
「人はどのようにして“満足して引退する”ことができるのだろう」
と考えました。

アスリートとしての人生は、
常に限られた時間との戦いです。
勝敗の結果、ケガ、年齢、モチベーション――
それらが複雑に絡み合いながら、
現役生活はいつか終わりを迎えます。
しかし、
その「終わり」をどう迎えるかで、
人生の充実度は
大きく変わるのではないでしょうか。
「結果」よりも、「納得」
金城選手は記事の中で
「選手として満たされた」と語っています。
この言葉には、
“勝ち続けたこと” 以上に、
“自分の中で納得できた”
という心の安定が感じられます。
どんな競技でも、
結果を求め続けるのは当然です。
しかし最終的に大切なのは、
「自分の身体と心をどこまで一致させて生きられたか」
だと私は思います。
ボディコントロールという言葉には、
単なる筋力や柔軟性の話だけでなく、
“自分を思い通りに動かす感覚”
という深い意味があります。
それは外側の動きだけでなく、
内側の心のコントロールにも通じます。
試合で緊張しても、
自分の動きを崩さず、
冷静に判断できる。
思い描いたイメージと
実際の動きが一体化したとき、
人は最高のパフォーマンスを発揮します。
その積み重ねが、
やがて「満足のいく引退」
につながるのではないでしょうか。
身体を通して「自分を知る」
アスリートは常に
「もっと速く、もっと強く」
と自分を追い込みます。
ですが、限界を超えることと、
自分を壊すことは違います。
金城選手も、東京五輪を経て
「家族との時間」や
「これからの生き方」を考える中で、
身体と心のバランスを
見直したのだと思います。
私自身、
ボディコントロール・トレーニングを通じて
多くの選手と関わる中で感じるのは、
“成長” とは単に能力を高めることではなく、
“自分を理解すること” だということです。
動きの中での小さな違和感や、
呼吸の乱れ、重心のズレ――
そうした感覚を丁寧に感じ取れる選手ほど、
結果的に大きく成長していきます。
そしてその感覚は、
競技を離れた後の人生にも
深く影響していくのです。
「終わり」ではなく、「次のステージ」
金城選手の笑顔には、
“終わり” ではなく
“次のスタート” を感じます。
それは、身体と心をバランスよく保ち、
自分の軸を失わなかったからこそ、
新しいステージにも
前向きに踏み出せるのだと思います。
現役を続ける選手たちも、
今まさに「満足のいく引退」への
道を歩んでいる最中です。
勝つために努力することと同じくらい、
自分を感じ、自分を整える時間を持つこと。
それが、最後に「やり切った」と笑える
大切な要素だと私は感じます。
私たちは、
選手としての時間が限られているからこそ、
一瞬一瞬のプレーや動きの中に
「自分らしさ」を表現していく
必要があります。
ボディコントロールとは、
まさにその “自分らしさ” を体現する技術。
そしてそれを極めた先にこそ、
金城選手のような穏やかで満ち足りた笑顔が
待っているのではないでしょうか。
トレーニングスタジオはるかぜでは、
アスリートがどんな状況でも
実力を発揮できるように、
ボディコントロール強化に
特化したプログラムを提供しています。
スタジオに通えない方には、
オンラインでのブログラムを提供しています。
アスリートが現役でいられる時間は限られています。
過ぎた時間は取り戻すことはできません。
あなたが体の使い方や動き方で悩んでいたら、
お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
私たちと一緒に、
あなたの悩みを解決しましょう!
トレーニングスタジオ はるかぜ
代表 佐野雅俊
高校卒業後、
社会人7年を経てプロ競技ダンサーデビュー。
翌年プロダンスインストラクター取得。
プロダンス講師22年で、
のべ3万人以上にダンスレッスンと
体の動かし方を指導。
ボディコントロールのキャリアを積む。
競技のレベルアップのため、
筋トレや様々なトレーニングを
複数のコーチから指導を受ける。
しかし動きとイメージに極度のズレが生じ、
スランプに陥る。
体を基礎から見直すため、
独学で解剖学を習得。
体のバランスと動きのメカニズムを
徹底的に研究。
スポーツ力を最大化し
自分で体をコントロールできる
運動方法を見つける。
試合本番でも瞬時にイメージ通りに動けることから、
「10秒で身体とイメージをつなげ
スポーツ力を最大化するボディコントロール」を
佐野美由紀と共に体系化した。
今後は同じ悩みで苦しむアスリートが、
全力で競技に挑めるように
サポートすることが目標。
JBDFプロダンスインストラクター。
趣味は大食い番組を観ること。
兵庫県神戸市に
共に現役生活を乗り越えた妻と2人暮らし。
