感性を“安定した力”に変える方法。渋野日向子選手の言葉から学ぶボディコントロール
こんにちは!
パフォーマンス最大化コーチの佐野雅俊です。
先日、女子プロゴルファーの渋野日向子選手が
「科学的なものが必要だと思った」
と語った記事が話題になりました。

前週の試合で予選落ちを経験し、
パットの不調に苦しむ中で、
彼女は5年ぶりに福岡のスタジオを訪れ、
3時間にわたるレッスンを受けたそうです。
渋野選手はこれまで
「型にとらわれず、感性でやってきた」
と語っています。
しかし、
感性だけでは結果を安定して出せない。
だからこそ、
「科学的な視点」が必要だと感じたのです。
そしてレッスンの中で、
「手を使いすぎていた」
「体の大きな筋肉で打つように変えた」
と気づきを得たといいます。
まさに、感覚と動きを “つなげる” 作業です。
感性は偶然の産物ではない
感性やセンスという言葉を聞くと、
「生まれ持った才能」
「その人にしかない感覚」
というイメージを持つ方が
多いかもしれません。
しかし実際には、
感性も再現性のあるものです。
その鍵となるのが
「ボディコントロール」です。
ボディコントロールとは、
動きの中で体のバランスを
自在にコントロールする能力。

言い換えれば、
「頭で描いた動きを、体で正確に再現する力」
です。
感性が発揮できるかどうかは、
実はこの “再現性” にかかっています。
どれだけ素晴らしい感覚を持っていても、
それを体が再現できなければ、
結果は安定しません。
試合の緊張やコンディションの変化によって、
動きが乱れた瞬間に
感覚もズレてしまうのです。
科学と感性をつなぐのが「体」
渋野選手が言う「科学的なもの」とは、
単にデータ分析や技術論のことでは
ありません。
それは
「感覚を言語化し、動きとして再現できるようにする」
ための方法論です。
たとえば、
「どの筋肉をどう使うと、感覚が安定するのか」
「手先ではなく体幹で打つとは、どういう状態なのか」
「バランスを崩したとき、どこで修正すればいいのか」
これらを理解し、
体で再現できるようになれば、
感性やセンスは
“気まぐれなもの” ではなく
“再現可能なスキル” に変わります。
私が指導している
ボディコントロール・トレーニングの目的も
まさにここにあります。
感覚に頼るのではなく、
感覚を支える体の使い方をつくること。
それによって、
選手はどんな場面でも
自分の感性を再現できるようになるのです。
感覚を再現する力が「自信」になる
渋野選手は
「変えたいし、変わりたいし、逃げたくない」
と語っています。
この言葉には、
自分の感覚を取り戻そうとする
強い意志が感じられます。
私たちも同じです。
どんな競技でも、
結果を左右するのは “再現性” です。
「昨日はできたのに、今日はできない」
となるのは、
感覚と体のリンクが不安定だから。
ボディコントロールが身に付けば、
・感覚がブレない
・緊張しても体が動く
・どんな状況でも同じ動きを再現できる
そんな状態をつくることができます。
それは「感性を信じられる体」
をつくることでもあり、
結果として大きな自信につながります。
まとめ
渋野日向子選手のように
トップレベルの選手でさえ、
「感性だけでは足りない」と気づき、
体の使い方を見直しています。
それほどまでに、
感覚と動きをつなぐ
“ボディコントロール ”の重要性は
大きいのです。
才能やセンスを
“その瞬間だけの奇跡” に終わらせるのか、
それとも “いつでも再現できる力” に変えるのか。
その分かれ道は、
感性を支える体の使い方にあります。
あなたの中に眠る感性や才能を、
確実に再現できる自分へ。
それが、
ボディコントロール・トレーニングの
本当の価値です。
トレーニングスタジオはるかぜでは、
アスリートがどんな状況でも
実力を発揮できるように、
ボディコントロール強化に
特化したプログラムを提供しています。
スタジオに通えない方には、
オンラインでのブログラムを提供しています。
アスリートが現役でいられる時間は限られています。
過ぎた時間は取り戻すことはできません。
あなたが体の使い方や動き方で悩んでいたら、
お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
私たちと一緒に、
あなたの悩みを解決しましょう!
トレーニングスタジオ はるかぜ
代表 佐野雅俊
高校卒業後、
社会人7年を経てプロ競技ダンサーデビュー。
翌年プロダンスインストラクター取得。
プロダンス講師22年で、
のべ3万人以上にダンスレッスンと
体の動かし方を指導。
ボディコントロールのキャリアを積む。
競技のレベルアップのため、
筋トレや様々なトレーニングを
複数のコーチから指導を受ける。
しかし動きとイメージに極度のズレが生じ、
スランプに陥る。
体を基礎から見直すため、
独学で解剖学を習得。
体のバランスと動きのメカニズムを
徹底的に研究。
スポーツ力を最大化し
自分で体をコントロールできる
運動方法を見つける。
試合本番でも瞬時にイメージ通りに動けることから、
「10秒で身体とイメージをつなげ
スポーツ力を最大化するボディコントロール」を
佐野美由紀と共に体系化した。
今後は同じ悩みで苦しむアスリートが、
全力で競技に挑めるように
サポートすることが目標。
JBDFプロダンスインストラクター。
趣味は大食い番組を観ること。
兵庫県神戸市に
共に現役生活を乗り越えた妻と2人暮らし。
