コンプレックスを武器に変える!長身アスリートのための動作改善法
こんにちは!
パフォーマンス最大化コーチの佐野雅俊です。
日本でもアメリカでも
プロ野球のポストシーズンで
盛り上がっていますね。
さて、そのスポーツの世界では、
長身で手足の長いアスリートが
注目を集めます。
大谷翔平選手(193cm)や
佐々木朗希選手(192cm)のように、
長身アスリートが見せる
ダイナミックなプレーには
誰もが魅了されます。

しかし一方で、
手足が長いことが必ずしも
「有利」とは限りません。
実際には
「思ったように体が動かない」
「バランスが取りにくい」
と感じる選手も多く、
手足の長さがコンプレックスに
なっているケースもあります。
私の生徒さんの中にも、
まさにその悩みを抱えていた方がいました。
子どもの頃から手足が長く、
歩いたり走ったりする時に
バランスを崩しやすい。
フォームを直そうとしても、
うまく体が反応しない——
そんな悩みを長年抱えていました。
それでは、
なぜこのようなことが起きるのでしょうか?
理由のひとつは、
「脳から末端への神経伝達の距離」が長い
こと。
手足が長い分、
脳の指令が届くまでの
タイムラグが生まれやすく、
動きの精度にズレが生じるのです。
また、神経の感覚が届きにくい部位もあり、
感覚と動作がうまくリンクしないことも
あります。
では、この “ズレ” を
どう解消すればいいのでしょうか。
ポイントは、
体幹から末端までの
正確な「動きのルート」を
体に記憶させることです。
これこそが、いわゆる
「ボディコントロール(身体操作)」
の核となる考え方です。
たとえば、
野球のピッチャーを例にとってみましょう。
投球動作では、
腕や指先の力だけではなく、
体幹から腕、そして指先へと
エネルギーを正確に伝えることが重要です。
そのためには、
次の5つのステップで
動作のルートを整えていきます。
1. 体幹の安定
まずは姿勢の軸を整えること。
股下から頭の先まで一直線を意識し、
体幹を安定させます。
体幹がブレると、
どんなに筋力があっても
力が正しく伝わりません。
2. 肩甲骨・脇の意識
肩甲骨と脇は、
体幹と腕をつなぐ “中継地点” です。
自分の手で触れて感覚を確認することで、
イメージと実際の動作が
一致しやすくなります。
3. 二の腕(上腕)の感覚
二の腕を意識することで、
体幹のエネルギーが
腕全体に伝わりやすくなります。
ここでも触覚を使って
「今、どこを動かしているのか」
を明確にします。
4. ひじと手首の連動
ひじは内側から曲げ、
手首はやや反らす意識を持つことで、
動きがしなやかになります。
力を「伝える」ではなく
「流す」ように感じるのがポイントです。
5. 手のひらと中指の意識
中指は、全身のエネルギーが
最終的に抜けていく場所です。
ここまでのルートを意識して投げることで、
体幹から指先までの一連の流れが
スムーズにつながります。
このように、
体幹から末端までの流れを
“なぞるように意識する” ことで、
体は正確な動作ルートを学習していきます。
何度も繰り返すうちに、
脳と体のつながりが強化され、
長い手足を自在にコントロールできるように
なるのです。
それはまさに、ボディコントロールの本質。
見た目の長所を真の強みに変えるためには、
筋力よりも「感覚の精度」を磨くことが
欠かせません。
「長い手足をどう扱えばいいか分からない」
と悩むアスリートこそ、
体幹からの動作ルートを整える練習に
取り組んでみてください。
繰り返すことで、
これまで “扱いにくい” と感じていた
長い手足が、
あなたの最大の武器に変わるはずです。
手足の長さは、
コンプレックスではなく可能性の証です。
ボディコントロールを身につけ、
自分の体を思い通りに操れるようになれば、
プレーの安定感もパフォーマンスも
格段に向上します。
「体をどう動かせばいいか分からない」から
「体が自然に動く」へ。
その変化を、
ぜひあなたの体で感じてみてください。
トレーニングスタジオはるかぜでは、
アスリートがどんな状況でも
実力を発揮できるように、
ボディコントロール強化に
特化したプログラムを提供しています。
スタジオに通えない方には、
オンラインでのブログラムを提供しています。
アスリートが現役でいられる時間は限られています。
過ぎた時間は取り戻すことはできません。
あなたが体の使い方や動き方で悩んでいたら、
お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
私たちと一緒に、
あなたの悩みを解決しましょう!
トレーニングスタジオ はるかぜ
代表 佐野雅俊
高校卒業後、
社会人7年を経てプロ競技ダンサーデビュー。
翌年プロダンスインストラクター取得。
プロダンス講師22年で、
のべ3万人以上にダンスレッスンと
体の動かし方を指導。
ボディコントロールのキャリアを積む。
競技のレベルアップのため、
筋トレや様々なトレーニングを
複数のコーチから指導を受ける。
しかし動きとイメージに極度のズレが生じ、
スランプに陥る。
体を基礎から見直すため、
独学で解剖学を習得。
体のバランスと動きのメカニズムを
徹底的に研究。
スポーツ力を最大化し
自分で体をコントロールできる
運動方法を見つける。
試合本番でも瞬時にイメージ通りに動けることから、
「10秒で身体とイメージをつなげ
スポーツ力を最大化するボディコントロール」を
佐野美由紀と共に体系化した。
今後は同じ悩みで苦しむアスリートが、
全力で競技に挑めるように
サポートすることが目標。
JBDFプロダンスインストラクター。
趣味は大食い番組を観ること。
兵庫県神戸市に
共に現役生活を乗り越えた妻と2人暮らし。
