一流アスリートの動きに共通する“リズム”とは?――ボディコントロールの鍵を握る感覚
こんにちは!
パフォーマンス最大化コーチの佐野雅俊です。
トップアスリートたちの動きを見ていると、
そのスピードや力強さに圧倒されます。
しかし、
実は彼らの動きには共通する
“ある要素” が隠れています。
それが——リズムです。
「リズム」というと
音楽のイメージが強いかもしれませんが、
実は体の動きにもリズムがあります。
走る、跳ぶ、投げる——
どんな動作にも一定の流れとテンポがあり、
それを感じ取れるかどうかが、
動きのスムーズさを決めるのです。

リズムを「体」で感じる練習
まずは、声に出して
「1・2・1・2」と数えてみましょう。
ポイントは、“2” を少し強調すること。
さらに手拍子を加えると、
体の中にリズムが刻まれやすくなります。
この“2”の部分は、
音楽的には「ビート」と呼ばれ、
動きに力強さと安定感を与える
リズムの核です。
このビートを意識できるようになると、
動作全体が自然にまとまり、
体の中の力の流れが整っていきます。
つまり、
「体がバラバラに動いてしまう」
「タイミングが合わない」
といった悩みが減っていくのです。
リズムが生む「力みのない動き」
なぜリズムを感じることが重要なのか。
それは、リズム感が
“無駄な力み” を取り除くからです。
力を入れようと意識しすぎると、
体の一部が硬くなり、
動きがぎこちなくなります。
一方、リズムに身を任せると、
全身の筋肉が自然に連動し、
動きが流れるようになります。
まるで音楽に合わせて
体が勝手に動くような感覚——。
これこそ、
スポーツのパフォーマンスを高めるうえで
欠かせない「ボディリズム」なのです。

日常の中でもリズムを感じよう
リズム感を養うトレーニングは、
特別なことをしなくても始められます。
たとえば、身近な音楽を使ってみましょう。
有名な『サザエさん』のオープニング、
「おさ かな くわ えた ドラ ネコ」
この中で「くわ」「ドラ」の部分を
少し強調して手拍子を入れてみてください。
リズムの流れがより明確に感じられ、
自然と体が反応して動きたくなるはずです。
この「体が動きたくなる感覚」こそ、
ボディコントロールの入り口です。
リズム=動きの設計図
スポーツにおける動作の精度やスピードは、
筋力や柔軟性だけで決まるものでは
ありません。
リズムを感じ、
体全体のタイミングを整えられる選手ほど、
動きの質が高くなります。
リズムは、いわば体の動きを設計する
“見えない設計図”。
この設計図が乱れると、
どんなに力を出しても動きがバラつき、
パフォーマンスが安定しません。
一方で、リズムが整えば、
走り出しもスイングも、
自然と「美しい動き」になります。
これは、体の各部分が
“ひとつのリズム”で
つながって動くからです。
つまり、
リズム=ボディコントロール
そのものと言っても過言ではありません。
まとめ
〜リズムを意識することが動きを変える〜
リズムを感じることは、
単なるテンポ合わせではありません。
それは、体の中に「流れ」を作り、
動きを調和させること。
ボディコントロールの基礎は、
この“流れを感じ取る感覚”にあります。
次回は、このリズムを
どうスポーツ動作に応用していくか、
そしてリズムトレーニングが
どのように安定したバランスや
正確な動きを生み出すのかを、
さらに深く掘り下げていきます。
あなたの体の中にも、
まだ眠っている“リズム”があります。
そのリズムを目覚めさせることで、
動きは確実に変わります。
さあ、今日から「1・2・1・2」で、
あなたのボディコントロールを
整えていきましょう。
トレーニングスタジオはるかぜでは、
アスリートがどんな状況でも
実力を発揮できるように、
ボディコントロール強化に
特化したプログラムを提供しています。
スタジオに通えない方には、
オンラインでのブログラムを提供しています。
アスリートが現役でいられる時間は限られています。
過ぎた時間は取り戻すことはできません。
あなたが体の使い方や動き方で悩んでいたら、
お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
私たちと一緒に、
あなたの悩みを解決しましょう!
トレーニングスタジオ はるかぜ
代表 佐野雅俊
高校卒業後、
社会人7年を経てプロ競技ダンサーデビュー。
翌年プロダンスインストラクター取得。
プロダンス講師22年で、
のべ3万人以上にダンスレッスンと
体の動かし方を指導。
ボディコントロールのキャリアを積む。
競技のレベルアップのため、
筋トレや様々なトレーニングを
複数のコーチから指導を受ける。
しかし動きとイメージに極度のズレが生じ、
スランプに陥る。
体を基礎から見直すため、
独学で解剖学を習得。
体のバランスと動きのメカニズムを
徹底的に研究。
スポーツ力を最大化し
自分で体をコントロールできる
運動方法を見つける。
試合本番でも瞬時にイメージ通りに動けることから、
「10秒で身体とイメージをつなげ
スポーツ力を最大化するボディコントロール」を
佐野美由紀と共に体系化した。
今後は同じ悩みで苦しむアスリートが、
全力で競技に挑めるように
サポートすることが目標。
JBDFプロダンスインストラクター。
趣味は大食い番組を観ること。
兵庫県神戸市に
共に現役生活を乗り越えた妻と2人暮らし。
