安定した演技は“軸の感覚”から生まれる――千葉百音選手に見るボディコントロールの重要性

ボディコントロールがもたらす精度と安定性

〜千葉百音選手のスケートカナダ優勝から学ぶ〜

 

こんにちは!

パフォーマンス最大化コーチの佐野雅俊です。

 

先日のフィギュアスケート、

グランプリシリーズ第3戦カナダ大会で、

20歳の千葉百音選手が

見事に初優勝を果たしました。

 

 

ショートプログラム、フリーともにトップ。

 

全ジャンプを着氷する安定感、

そして自己ベストを更新する

堂々の演技でした。

 

この結果の背景には、

技術だけでなく、

身体のコントロール力=ボディコントロール

の高さがあると感じます。

 

では、

なぜボディコントロールが

ジャンプの精度や安定した着氷、

さらには緊張の中でも落ち着いた演技に

つながるのでしょうか。

 

 

■ 1. ボディコントロールは

「動きの再現性」を高める

 

フィギュアスケートのジャンプは、

わずか数秒の間に

複雑な動作を組み合わせる繊細な技術です。

 

身体の軸がわずかにズレるだけで

回転が足りなかったり、

着氷が乱れたりします。

 

千葉選手が

「基本的なことを丁寧にやる」と語るように、

一つひとつの動きを

正確に再現できる身体があるからこそ、

毎回安定した結果を出せるのです。

 

ボディコントロールが身についていれば、

筋肉の反応・重心の位置・関節の角度を

無意識のうちに正確に再現できるようになり、

「狙った動き」を高い精度で再現できます。

 

これはまさに、

ジャンプの精度を上げるための土台

となります。

 

 

■ 2. 安定した着氷を生み出す

「バランス力」

 

着氷で最も重要なのは、

「空中姿勢」よりも

実は着地の瞬間に

どれだけ身体を安定させられるかです。

 

空中で完璧に回っていても、

地面に降りた瞬間にバランスが崩れれば

転倒してしまいます。

 

千葉選手が全ジャンプを着氷できたのは、

身体全体のバランス感覚と

コントロール能力が優れているからでしょう。

 

ボディコントロールを高めるトレーニングでは、

体幹の安定だけでなく、

動きの中で崩れないバランスを鍛えます。

 

たとえ勢いのある動作や回転の中でも、

身体の中心を感じ取り、

瞬時に軸を修正する能力が育つのです。

 

これが、

どんなスピードやプレッシャーの中でも

「ピタッ」と止まる力になります。

 

 

■ 3. 緊張下でも力を発揮できる

「心と身体の一致」

 

千葉選手は

「困難を感じてもがいて脱出して仕上げた」

と語っています。

 

その言葉からは、

ただ技術を磨いただけでなく、

メンタルと身体の連動が高まったことが

うかがえます。

 

試合という極度の緊張環境では、

呼吸が浅くなったり、

筋肉が硬直したりして、

本来の動きができなくなることがあります。

 

しかし、

ボディコントロールが身についている選手は、

自分の身体の状態を感じ取り、

必要なときに「リラックス」や「集中」を

身体から作り出せます。

 

つまり、

身体を通して心を整えることができるのです。

 

これは、スポーツ選手だけでなく、

どんな競技者にも共通する

「本番で力を発揮する力」と言えます。

 

 

■ 4. 技術の上に「安定」がある

 

千葉選手のようにトップで戦う選手たちは、

技術の高さはもちろんですが、

その技術を

「安定して出せるかどうか」

が勝負を分けます。

 

ボディコントロールとは、

まさにこの「安定」の源。

 

ジャンプやスピンだけでなく、

演技全体のリズムや表現力を支える

大切な基盤です。

 

 

■ まとめ

 

ボディコントロールが身につくことで――

 

ジャンプの精度が上がる(動きの再現性)

 

着氷の安定感が増す(バランス力)

 

緊張の中でも落ち着いて演技できる(心身の一致)

 

という三つの大きな変化が生まれます。

 

千葉百音選手のように、

どんな状況でも安定した演技を

発揮できる選手は、

身体を丁寧に扱い、

地道な基礎づくりを怠りません。

 

この「基本を積み重ねる姿勢」こそ、

ボディコントロールの真髄なのです。

 

トレーニングスタジオはるかぜでは、

アスリートがどんな状況でも

実力を発揮できるように、

ボディコントロール強化に

特化したプログラムを提供しています。

 

スタジオに通えない方には、

オンラインでのブログラムを提供しています。

 

アスリートが現役でいられる時間は限られています。

 

過ぎた時間は取り戻すことはできません。

 

あなたが体の使い方や動き方で悩んでいたら、

お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。

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私たちと一緒に、

あなたの悩みを解決しましょう!

 

 

トレーニングスタジオ はるかぜ

代表 佐野雅俊

 

高校卒業後、

社会人7年を経てプロ競技ダンサーデビュー。

翌年プロダンスインストラクター取得。

 

プロダンス講師22年で、

のべ3万人以上にダンスレッスンと

体の動かし方を指導。

ボディコントロールのキャリアを積む。

 

競技のレベルアップのため、

筋トレや様々なトレーニングを

複数のコーチから指導を受ける。

 

しかし動きとイメージに極度のズレが生じ、

スランプに陥る。

 

体を基礎から見直すため、

独学で解剖学を習得。

体のバランスと動きのメカニズムを

徹底的に研究。

 

スポーツ力を最大化し

自分で体をコントロールできる

運動方法を見つける。

 

試合本番でも瞬時にイメージ通りに動けることから、

「10秒で身体とイメージをつなげ

スポーツ力を最大化するボディコントロール」を

佐野美由紀と共に体系化した。

 

今後は同じ悩みで苦しむアスリートが、

全力で競技に挑めるように

サポートすることが目標。

 

JBDFプロダンスインストラクター。

 

趣味は大食い番組を観ること。

 

兵庫県神戸市に

共に現役生活を乗り越えた妻と2人暮らし。