「崩れない」「流れる」「戻せる」坂本花織選手が体現した体の軸の使い方
坂本花織選手が見せた“揺るがない演技”。
どんな状況でも体がブレない理由とは!
こんにちは!
パフォーマンス最大化コーチの佐野雅俊です。
地元関西で行われた今季のNHK杯。
坂本花織選手が、
フリー・合計ともに
今季世界最高得点をマークし、
圧倒的な強さで大会を連覇しました。
リンクに立つ姿はどこか柔らかく、自然体。
けれど、音楽が流れ始めた瞬間、
空気が変わる。
ジャンプ、スピン、ステップ、
それらが流れるようにつながり、
一つとして途切れのない
“完成された動き” が続いていく。
ミスがないという意味ではなく、
「動きが崩れた時の戻しが早い」。
これこそ、トップアスリートが持つ
「ボディコントロール力」の象徴です。
坂本選手は今回、
すべてのジャンプを成功させ、
スピン・ステップも
最高難度のレベル4を獲得しました。
しかし、その裏側には
「体を意のままに動かす力」
が確かに存在しています。
■ ボディコントロールが身につくと、
体はブレない
スポーツにおいて、
技術や筋力だけでは体は安定しません。
どれだけ強い力を出せても、
着地でブレてしまえば
点数も動きの質も落ちてしまう。
坂本選手の着氷は
「ドン」と止まるのではなく、
「スッ」と流れにつながる。
これは、軸がぶれない体幹と、
重心の位置を瞬時に調整できる
神経コントロールの賜物です。
「筋力」だけでは、
こうした動きは生まれません。
大切なのは、力を “使いすぎないこと”。
必要な力を、
必要な方向へ、
必要なだけ使う。
これが本当の意味での「体幹の強さ」です。
■ 動きがスムーズになると、
表現の幅が広がる
ジャンプやステップは
単なる「動作」ではなく、「表現」です。
坂本選手が演技の中で見せた
豊かな感情表現は、
技術の精度が高いからこそ生まれます。
体がスムーズに動いている選手は、
余計な力みがありません。
だからこそ、
呼吸、視線、腕の動き、指先までが
音に馴染む。
スポーツにおいて「うまく見える選手」は、
例外なく動きが滑らかです。
この滑らかさは、筋肉ではなく
“神経が作るもの”。
つまり、
ボディコントロールトレーニングで
育つ能力です。
■ バランスを崩しても、すぐに修正できる
トップ選手でも、
全ての動きが常に完璧なわけではありません。
ジャンプの踏切や着氷で、
わずかにズレることはあります。
しかし、
坂本選手はそこから立て直すのが速い。
この「立て直しの速さ」は、
瞬間的な感覚調整能力です。
例えば、
氷上で足がほんの2mmズレたとしても、
そのズレを体全体の連動で
“なかったことにできる” 選手が強い。
これはまさに、「バランス制御能力」。
ボディコントロールトレーニングでは、
この能力を徹底的に鍛えることができます。
■ まとめ
坂本花織選手が見せた「強さ」は、
派手な技が増えたわけでも、
筋力が急に伸びたわけでもありません。
・体の軸がブレない
・動きと動きが自然につながる
・崩れてもすぐに立て直せる
これは、まさに「ボディコントロール力」。
どんな競技でも
「イメージした動き」と「実際の動き」が
一致する選手は強い。
あなたやあなたのお子さん、
指導している選手も、
この力を身につけることで、
パフォーマンスは大きく変わります。
「技術があるのに結果に繋がらない」
「プレッシャーがかかると動きが崩れる」
「力んでしまって、本来の動きが出せない」
そんな悩みを抱える選手にこそ、
ボディコントロールは必要です。
アスリートの未来は、
“体の使い方” で変わります。
トレーニングスタジオはるかぜでは、
アスリートがどんな状況でも
実力を発揮できるように、
ボディコントロール強化に
特化したプログラムを提供しています。
スタジオに通えない方には、
オンラインでのブログラムを提供しています。
アスリートが現役でいられる時間は限られています。
過ぎた時間は取り戻すことはできません。
あなたが体の使い方や動き方で悩んでいたら、
お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
私たちと一緒に、
あなたの悩みを解決しましょう!
トレーニングスタジオ はるかぜ
代表 佐野雅俊
高校卒業後、
社会人7年を経てプロ競技ダンサーデビュー。
翌年プロダンスインストラクター取得。
プロダンス講師22年で、
のべ3万人以上にダンスレッスンと
体の動かし方を指導。
ボディコントロールのキャリアを積む。
競技のレベルアップのため、
筋トレや様々なトレーニングを
複数のコーチから指導を受ける。
しかし動きとイメージに極度のズレが生じ、
スランプに陥る。
体を基礎から見直すため、
独学で解剖学を習得。
体のバランスと動きのメカニズムを
徹底的に研究。
スポーツ力を最大化し
自分で体をコントロールできる
運動方法を見つける。
試合本番でも瞬時にイメージ通りに動けることから、
「10秒で身体とイメージをつなげ
スポーツ力を最大化するボディコントロール」を
佐野美由紀と共に体系化した。
今後は同じ悩みで苦しむアスリートが、
全力で競技に挑めるように
サポートすることが目標。
JBDFプロダンスインストラクター。
趣味は大食い番組を観ること。
兵庫県神戸市に
共に現役生活を乗り越えた妻と2人暮らし。