鈴木芽吹選手の日本新記録から学ぶ!ブレずに力を出し切る体の作り方
【鈴木芽吹選手、日本新記録樹立!記録更新に見る「ブレない身体」の大切さ】
こんにちは!
パフォーマンス最大化コーチの佐野雅俊です。
陸上の八王子ロングディスタンスで、
鈴木芽吹選手が10000mで日本新記録となる
27分05秒92を叩き出しました。
これまで塩尻和也選手が持っていた記録を
3秒88も更新する、
まさに歴史的な走りでした。
こうした偉業の背景には、
もちろん膨大な走り込みやレース運びの巧さ、
精神力の強さがあります。
しかし今回のインタビューで
鈴木選手が語っていた、
「自分の走りができれば出せるかなと思っていました」
という言葉に、
私はアスリートが本当に大切にすべきことが
凝縮されていると感じました。
■ なぜ「自分の走り」が記録更新につながるのか?
世界陸上が終わった時、
鈴木選手は「このままではまずい」
と危機感を抱き、
そこから妥協のない準備を続けてきたと
話しています。
多くの選手がそうですが、
努力を積んでも本番で
“自分の力を100%発揮すること”
は簡単ではありません。
身体の軸が少しでもズレたり、
フォームが乱れたり、
無意識に余計な力が入ったり
それだけでパフォーマンスは
大きく変わります。
逆に、
・走りのリズムがブレない
・無駄な力が抜けている
・身体の動きとイメージが揃っている
そんな状態でスタートラインに立てたとき、
人は初めて自分の力を
「全部」出すことができます。
今回の鈴木選手の走りを見ていると、
その “噛み合っている感じ” が
画面越しにも伝わってきました。
■ ボディコントロールは「力を出し切るための土台」
ここでいうボディコントロールとは、
特別な技ではなく、
「動きの中で軸がブレず、必要なところだけに力が入り、イメージ通りに身体が動く状態」
のことです。
シンプルですが、
この状態に近づくと競技力は
劇的に上がります。
・ラスト一周、身体がぶれない
・ペースを上げてもフォームが崩れない
・前半で力みすぎず、後半の伸びが生まれる
・細かな接地のズレが減り、ケガのリスクも下がる
トップ選手ほど、
この “細部” を徹底的に整えていきます。
なぜなら、1%のズレが
結果を左右する世界だからです。
今回の鈴木選手の記録更新も、
決して偶然ではなく、
こうした積み重ねの上に成り立っています。
■ ケガを防ぎ、進化し続ける選手の共通点
鈴木選手がインタビューの最後で、
「ケガをせずに元旦を迎えられたら」
と語ったことも非常に印象的でした。
一流選手ほど、
ケガの怖さを知っているからこそ
“身体の安定” を大切にします。
土台が安定している選手は、
負荷をかける練習をしても、
身体のどこか1点に無理が集中しません。
つまり、
疲労はたまっても、壊れない身体。
鍛えても、故障しない身体。
ここが長く強く走り続けるための
絶対条件になります。
■ まとめ:ボディコントロールは「強くなるための前提条件」
鈴木芽吹選手の記録更新から学べることは、
“本番で自分の力を最大限に発揮するためには、身体のブレをなくし、動きを整えることが欠かせない”
ということです。
努力をしているのに結果が出ない選手、
走ると身体が左右に揺れる選手、
後半にフォームが乱れる選手は、
走力の前にまず
“身体の使い方”
を見直すと大きく変わります。
私自身、長年の競技生活と指導経験の中で、
「身体の安定こそ、パフォーマンスの土台」
という確信を持っています。
記録を伸ばしたい選手、ケガを防ぎたい選手、
そして「本番で自分の走りがしたい」と願う選手へ――
今回の鈴木選手の走りは、大きなヒントを与えてくれるはずです。
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トレーニングスタジオ はるかぜ
代表 佐野雅俊
高校卒業後、
社会人7年を経てプロ競技ダンサーデビュー。
翌年プロダンスインストラクター取得。
プロダンス講師22年で、
のべ3万人以上にダンスレッスンと
体の動かし方を指導。
ボディコントロールのキャリアを積む。
競技レベルアップのため、
様々なトレーニングを
複数のコーチから指導を受ける。
しかし極度の成績ムラが生じ、
好不調の波に悩み、ついにはスランプに陥る。
動きを基礎から見直すため、
独学で解剖学を習得。
体のバランスと動きのメカニズムを
徹底的に研究。
自分で体をコントロールできる運動方法を
見つける。
どんな時でも正確に動けることから、
「持てる力を最大に発揮できるボディコントロール」
を佐野美由紀と共に体系化した。
今後は同じ悩みで苦しむアスリートが、
自信を持って競技に挑めるように
サポートすることが目標。
JBDFプロダンスインストラクター。
趣味は大食い番組を観ること。
兵庫県神戸市に
共に現役生活を乗り越えた妻と2人暮らし。
<その他経歴>
■リハビリ
・神戸海星病院のデイサービス経験者。
300人以上のリハビリストレッチや
トレーニングを行った。
・脳梗塞で左片麻痺の方を
ダンスレッスン開始から5ヶ月で
ドレスを着て発表会に出演する程、
回復させた経験がある。
■学生時代は陸上部で、3000mと3000m障害を専攻。