“今”に向き合う力――前田穂南選手の復帰に学ぶ、ボディコントロールの本質
こんにちは!
パフォーマンス最大化コーチの佐野雅俊です。
先日の函館ハーフマラソン。
1年1か月ぶりにレースに戻ってきた
前田穂南選手が、
6位という結果で復帰を果たしました。

去年1月に日本記録を打ち立て、
パリ五輪での集大成を目指していた彼女。
しかし、本番直前、
右大腿骨の疲労骨折で
スタートラインにすら立てず、
苦しい時間を過ごしました。
5か月間、走ることすらできず、
「走りたいという気持ちも覚えていない」
と語る彼女の姿に、
多くの人が胸を打たれたのではないでしょうか。
しかし、
前田選手は再び走ることを選びました。
きっかけは「五輪」ではなく、
「自分の走りと向き合う喜び」でした。
このエピソードを読んで、
私が強く感じたのは
「今、この瞬間の自分としっかり向き合うこと」
の大切さです。
そして、それは私たちが提供している
《ボディコントロール・トレーニング》
の本質とも深くつながっています。
ボディコントロールとは、
単に筋肉を鍛えることではありません。
自分の体の動きに意識を向け、
「どこに力が入りすぎているか」
「どこが抜けているか」など、
今の自分の状態を丁寧に感じ取り、
最適なバランスを整えていくことです。

ケガをすると、
「動けないこと」そのものより、
「自分の体が思うように動かないこと」
へのストレスの方が大きくなります。

そんなとき、
自分の体と丁寧に向き合い、
少しずつ対話を重ねながら
回復していく過程こそが、
次のステージへの土台になります。
前田選手が「今を大事にしたい」
と語った言葉には、
自分の体と対話を重ねてきた実感が
にじみ出ています。
その姿勢こそが、
結果として “前に進む力” になるのです。
トップアスリートであっても、
心と体のズレは生じます。
むしろ高みを目指すからこそ、
そのズレに敏感になります。
私たちが日々サポートしている
アスリートたちも同じように
「自分と向き合う勇気」
から成長していきます。
ボディコントロールは、
結果を追い求めるだけのトレーニングでは
ありません。
「今、自分がどう動いているか」
「何を感じているか」
に丁寧に耳を傾けること。
それが、ケガの予防にもなり、
パフォーマンスを引き上げる礎となるのです。
前田選手のように、
自分の内側に目を向けながら、
また一歩ずつ走り始めたい――
そんな方の力になれるトレーニングを、
私たちはこれからも届けていきます。
トレーニングスタジオはるかぜでは、
アスリートがどんな状況でも
実力を発揮できるように、
ボディコントロール強化に
特化したプログラムを提供しています。
もし体の使い方や動き方で悩んでいたら、
お気軽にご相談ください。
私たちと一緒に、
あなたの悩みを解決しましょう!
トレーニングスタジオ はるかぜ
代表 佐野雅俊
高校卒業後、
社会人7年を経てプロ競技ダンサーデビュー。
翌年プロダンスインストラクター取得。
プロダンス講師22年で、
のべ3万人以上にダンスレッスンと
体の動かし方を指導。
ボディコントロールのキャリアを積む。
競技のレベルアップのため、
筋トレや様々なトレーニングを
複数のコーチから指導を受ける。
しかし動きとイメージに極度のズレが生じ、
スランプに陥る。
体を基礎から見直すため、
独学で解剖学を習得。
体のバランスと動きのメカニズムを
徹底的に研究。
自分で体をコントロールできる
運動方法を見つける。
試合本番でも瞬時にイメージ通りに動けることから、
「10秒で身体とイメージをつなげる
ボディコントロール」を
佐野美由紀と共に体系化した。
今後は同じ悩みで苦しむアスリートが、
全力で競技に挑めるように
サポートすることが目標。
JBDFプロダンスインストラクター。
趣味は大食い番組を観ること。
兵庫県神戸市に
共に現役生活を乗り越えた妻と2人暮らし。
